by Ken Usui | Mar 12, 2025 | Muscle Exercise Hub
棘下筋 Infraspinatus 棘下筋は肩甲骨の後部にあるローテーターカフ(回旋腱板)を構成する四つの筋肉の一つです。棘下筋は肩の外旋動作やダイナミックな動きにおける肩の安定を補助することで、肩関節の安定性と可動性に重要な役割を果たします。投球、水泳、重量挙げのようなオーバーヘッド動作や肩を繰り返し動かすアスリートにとって、肩の強さと柔軟性を維持するために棘下筋は極めて重要です。...
by Ken Usui | Feb 25, 2025 | Muscle Exercise Hub
前脛骨筋 Tibialis Anterior 前脛骨筋は下腿の前面にある重要な筋肉で、歩行やランニングのような動作において足首の背屈動作(足首を反らすこと)と足部を安定させる役割があります。 前脛骨筋はアスリートにとって、足部の精密なコントロール、身体重心の安定、そして歩行の正しいメカニクスのために極めて重要です。さらにつま先が下がることを防ぎ、無駄のない効率的なストライドに貢献し、シンスプリントなどの怪我のリスクを軽減します。...
by Ken Usui | Feb 11, 2025 | Muscle Exercise Hub
上腕筋 Brachialis 上腕筋は上腕に位置する、強く平たい筋肉です。この筋肉は手首や前腕のポジションに影響されないため、肘の純屈曲筋とも言われます。 上腕筋は上腕二頭筋の奥に位置し、共に肘関節の屈曲の役割も持ちますが、屈曲の力は主にこの上腕筋から生み出されます。上腕筋の機能は、物を持ち上げたり、よじ登ったり、投げるなどの動作でとても重要になります。 上腕筋 Anatomy [起始] 上腕骨前面の下半部 [停止] 尺骨鉤状突起、尺骨粗面 [作用] 全ポジションにおける肘関節の屈曲 Clinical Relevance...
by Ken Usui | Feb 4, 2025 | Muscle Exercise Hub
梨状筋 Piriformis 梨状筋は骨盤の後部に位置する筋肉の一つで、その名の通り梨のような形状をしています。この筋肉は大腿骨の動きのサポート、そして歩行や走行などの動作に必要な安定性に重要な働きを果たします。 なお、梨状筋は長時間の座位や過度な運動などで炎症を起こしやすい筋肉とされていて、梨状筋症候群を引き起こすことがあります。 梨状筋 Anatomy [起始] 仙骨前面、仙結節靭帯 [停止] 大転子内側 [作用] 股関節の伸展位にて、股関節の外旋 股関節屈曲位にて、股関節の外転 大腿骨を寛骨臼の中心に安定させる...
by Ken Usui | Jan 30, 2025 | Muscle Exercise Hub
腰方形筋 Quadratus Lumborum 腰方形筋は、体幹筋の1つとして脊柱の安定性に重要な役割を果たしている筋肉です。 この筋の筋力が低下したり萎縮すると、骨・関節・椎間板への影響を及ぼす場合があるとされています。またこの筋は骨盤から肋骨に伸びているため、上肢と下肢の負荷を効率的に伝達し、機能的動作に重要なだけでなく、腰痛との密接な関わりがあると言われています。 腰方形筋 Anatomy [起始] 腸骨稜 [停止] 腰椎の横突起、第12肋骨下部 [作用] 腰椎の伸展と側屈、吸気時の第12肋骨の安定 Clinical...
by Ken Usui | Jan 23, 2025 | Muscle Exercise Hub
小胸筋 Pectoralis Minor 小胸筋は肩甲骨を安定させ、肩甲骨の動きと呼吸を補助する小さな筋肉です。小胸筋は肩の安定性、姿勢、そしてプッシュ動作や挙上位での動作を伴うオーバーヘッドスポーツのアスリートの傷害予防のために極めて重要です。 この筋肉が硬くなると、肩のインピンジメントの原因となり得ますが、適切な筋力・柔軟性に取り組むことは、肩関節の可動性、パフォーマンスの向上、そして傷害予防に繋がります。 小胸筋 Anatomy [起始] 第3-5肋骨の肋軟骨付 [停止] 肩甲骨烏口突起の内側縁と上面 [作用]...