テニス・ピックルボール
コンディショニング
プログラム
Tennis/Pickleball
Conditioning Program
ピックルボールもテニスも、近年競技人口が急増しています。競争が激しくなる中で、「どんな能力を鍛えるべきか」 を理解している選手とそうでない選手では、上達スピードと怪我のリスクに大きな差が生まれます。
エビデンスが示すピックルボール/テニスの身体的要求
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ウェイトトレーニング × プライオメトリクス × オリンピックリフティングを統合した“複合(コンプレックス)トレーニング”が最も効果的です。
Fatourosら(2000)は、これらを1つのセッション内で組み合わせることで、垂直跳び・脚力・スプリント・パワー出力が単独トレーニングより大きく改善すると示しました。 -
ウェイトトレーニングは“筋力(収縮力)強化”に最も有効で、ジャンプ動作全体の土台となる力発揮能力を高めます。
Wilsonら(1996)は、スクワットやデッドリフトのような高負荷トレーニングが、離地までのパワー発揮を大幅に底上げすることを示しています。 -
プライオメトリクスは、筋肉が伸びて縮む Stretch–Shortening Cycle(SSC)の効率を高め、爆発的な跳躍動作に必要な“反応力”を向上させます。
デプスジャンプやリアクティブジャンプなどは SSC の質を改善し、地面反力を素早く効果的に利用できる身体操作へとつなげます。 -
ウェイトとプライオを行う順番は効果に大きな差を生みません。
Alemdaroğluら(2013)は、どちらを先に行ってもパフォーマンス向上に有意差がないと報告しており、現場で柔軟にプログラムを組みやすいことが利点です
Evidence-Based トレーニング原則
① 股関節・下肢の筋力は「敏捷性と加速・減速」の源になる
ラケットスポーツでは、コート上で“素早く止まり、素早く動き出す”能力が求められます。
股関節伸展・外転筋や下肢全体の筋力が強いほど、方向転換の精度とスピードが向上します。
② 体幹の安定性は「ショットの威力と再現性」を決める
パワフルなストロークは脚から生まれ、体幹を通して腕に伝わります。
ここが不安定だとスイングはぶれやすく、ショットの安定性が低下し、疲労も蓄積しやすくなります。
③ 肩関節の安定化は怪我予防に直結する
サーブやスマッシュの繰り返しは肩への負担が大きいため、肩甲骨のコントロールとローテーターカフの強化が不可欠です。
これらはパフォーマンスだけでなく、長期的な競技寿命 にも影響します。
④ アジリティと反応速度は“競技特性そのもの”
テニス・ピックルボール共通して、切り返し・ステップ・ショット判断は競技力の最重要要素です。
敏捷性と反応トレーニングは、スコアに直結する“最優先要素”です。
⑤ Hand-Eye Coordination は技術習得を圧倒的に早める
視覚 → 反応 → 動作の連動がスムーズな選手ほど、ショットの精度が高く、競技の上達も早い傾向があります。
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< Reference >
- de-Oliveira LA, Matos MV, Fernandes IGS, Nascimento DA, Da Silva-Grigoletto ME. Test-Retest Reliability of a Visual-Cognitive Technology (BlazePodTM) to Measure Response Time. jsportscimed. Published online March 1, 2021:179-180. doi:52082/jssm.2021.179
- Hoffman JR. Evaluation of a Reactive Agility Assessment Device in Youth Football Players. Journal of Strength and Conditioning Research. 2020;34(12):3311-3315. doi:1519/JSC.0000000000003867



